社長満足クラブ第59回例会報告

  • テーマ: 地理女が伝える地図と地名が語る安全
  • プレゼンター:森順子(株式会社ハッピーアロー 代表取締役)
  • 開催日:2026年2月9日(月曜)18時30分から
  • 開催地:都内会議室(八丁堀駅徒歩5分)

内容概要

  1. 地図記号から歴史を読み解く
  2. 地名に隠された地形の秘密
  3. 地図と地形から読み解く中央区の地形

森 順子


■経歴 

森 順子(もり じゅんこ)
株式会社ハッピーアロー代表取締役/地理女net代表

岩手朝日テレビ、テレビ北海道で約7年半アナウンサーとして活動。
在勤中は夕方ニュースのメインキャスターなどを務める。
その後、公務員系専門学校の常勤講師を経て、2014年に株式会社ハッピーアローを設立。
ビジネスマナー、コミュニケーション、ハラスメント防止研修などを中心に、自治体や企業での研修講師などを務める。
学生時代に地理学を学んでいたことから、2017年に地理女netを設立。
テレビ局で地理に関するコーナーのディレクター兼リポーターを担当したり、大学や街歩きイベントの講師、講演活動なども行う。日本地理学会会員。

開催概要

本講演では、地図記号や地名に刻まれた歴史・地形から、社会の変化や災害リスクの兆しを読み解きます。

古地図と現在の地図を照らし合わせ、都市が地形を生かしながらどのように形成されてきたかを俯瞰。

“土地の記憶”からリスクを予測し、防災クイズを通して経営に通じるリスクマネジメントと「先を読む力」を体感していただきます。

開催報告

2月9日に開催された第59回社長満足クラブ例会は、「地理女が教える 地図と地名が語る安全」と題して行われました。今回のゲストは、大学で地理学を専攻し、自宅に地球儀が14個もあるという筋金入りの“地理好き”。かつては「世界ふしぎ発見」のミステリーハンターを目指していたというユニークな経歴の持ち主で、現在はSNSなどを通じて地理の魅力を発信されています。

冒頭は、地図記号クイズからスタート。税務署の記号が「そろばん玉」を表していること、裁判所は昔の立て札の形から生まれたこと、そしてかつて養蚕が盛んだった時代を映す「桑畑」の記号など、何気なく見ている地図記号の背景に歴史があることを学びました。さらに2018年に追加された「自然災害伝承碑」の記号も紹介され、地図が“今を生きる私たちへのメッセージ”を発していることを実感しました。

続いては、地名に隠された地形の秘密。たとえば「久保」は窪地を示し、水害リスクが高い可能性があること。「花輪」は“塙”に由来し高台を意味すること。川崎市の「栗木」は“えぐられた崖地”を表すことなど、地名は単なる呼び名ではなく、その土地の履歴書のようなものだというお話に、参加者一同引き込まれました。広島市安佐南区八木が、かつて「蛇落悪谷」と呼ばれていたという事例は特に印象的で、地名が災害の記憶を今に伝えていることを教えてくれました。

後半は、徳川家康がなぜ江戸を選んだのかという壮大なテーマへ。湿地帯が広がる“条件の悪い土地”を、平野・海・川という地理的ポテンシャルを見抜き、治水と都市計画でコントロールしていった視点は、まさに経営そのもの。「リスクのない場所を選ぶのではなく、リスクを理解し、活かす」という言葉は、多くの経営者の胸に響きました。

最後は防災クイズで盛り上がり。過去10年で水害が発生した市区町村は9割以上、道路の冠水が50cmを超えると徒歩避難が困難になるなど、具体的な数字も学びました。

地図と地名は、過去を知り、未来を守るためのヒントの宝庫です。次に街を歩くとき、きっと景色の見え方が変わるはず。学びと発見に満ちた今回の例会。次回はどんな“知の冒険”が待っているのか、ぜひご一緒しませんか。

プログラム

開始時間内容担当
18:30開会 趣旨説明高田敬久
18:35自己紹介全員
18:40地理女が伝える地図と地名が語る安全森順子
19:20質疑応答
19:25振り返り高田敬久
19:55閉会 次回予告

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